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死者のための祈り

マルコ・アントニオ・マルティネス神父


 教会の典礼のなかで11月2日は死者の日です。仏教の信徒はお盆といって8月15日に死者のためにお祈りをします。


 私たち千葉寺小教区では11月2日だけでなく、11月中亡くなられた親族、恩人、友人のためにお祈りを捧げます。11月の主日のミサおよび平日のミサは私たちに先だって御父のもとに帰られた方々の永遠の生命、復活の喜びを願って捧げられます。


 千葉寺教会では毎年11月のはじめに教会の玄関にカップローソクと白いラベルが置かれていて、そのラベルに亡くなられた方の名前を書いてカップに貼り祭壇の前に置いてごミサの度にそのローソクに火を点して祈ります。


 しかし、今年はカップローソクを188人の殉教者のために使っていますので、ラベルだけを準備します。そのラベルに亡くなられた人の名前をかいて別に準備したボードに貼ってください。そのボードを毎年使っているローソクの替りに祭壇の傍に置いて目に見える形で私たちの祈りの支えとします。


 また、例年のとおり受付に封筒が置いてあります。もう少し詳しく亡くなられた方々の名前を書いて奉献台の篭に入れてください。奉献の時に祭壇に運び、神さまに捧げます。


 亡くなられた方々のために祈ることは大事なことです。しかし、今この世に生きている私たちのために祈るときでもあります。残された時間、与えられた時間、すなわち日常生活のなかで主イエスの言葉が実現されますように。


『わたしの父に祝福された人たちよ、さあ、世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせ、かわいていたときに飲ませ、旅人であったときに宿を貸し、裸であったときに着せ、病気のときに見舞い、獄にいたときに尋ねてくれたからである』。


 そのとき、正しい者たちは答えて言うであろう、


『主よ、いつ、わたしたちは、あなたが空腹であるのを見て食物をめぐみ、かわいているのを見て飲ませましたか。いつあなたが旅人であるのを見て宿を貸し、裸なのを見て着せましたか。また、いつあなたが病気をし、獄にいるのを見て、あなたの所に参りましたか』。


すると、王は答えて言うであろう、


『あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである』。

(マタイによる福音書(口語訳) 25:34-40)

「シャローム」2008年11月号掲載

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