回心して福音を信じなさい
マルコ・アントニオ・マルティネス神父
今年もまた四旬節が巡ってきました。キリスト信者である私たちにとっては、主の復活祭へ向かっての貴重な準備の期間です。
現代の典礼にはいろいろな祭日があります。クリスマス、聖霊降臨祭、マリア様の祝日、聖人の祝日などなど。しかし初代教会には一つのお祝いだけしかありませんでした。それは主イエス・キリストの復活のお祝いです。
毎週日曜日に私たちは主の復活をお祝いします。でも年に一回、徹夜して最も盛大に主の復活を祝うようになりました。そしてキリスト信者は、そのお祝いに向かって心の準備ができるように40日の期間ができました。
教会の7つの秘蹟のなかに「ゆるしの秘蹟」があります。思い、言葉、怠りによって汚れたこころを、神の恵みによって消し去ってくれる秘蹟です。
ところで、わたしはここ千葉寺教会の主任司祭になって3年になりますが、この3年間にゆるしの秘蹟を受ける人は少なかったです。どうしてでしょうか。
人は誰でも、思い、言葉、怠りによって何か過ちがあるのではないでしょうか。毎年四旬節に他の教会の神父さまに来ていただいて黙想会を行います。その黙想会の目的は、司祭の講話を聴くだけでなく、心の重荷から解き放ってくれるゆるしの秘蹟を受けることも大きな目的です。今年の黙想会は秋津教会の福島一基神父さまにお願いしました。福島神父さまは、司祭としてまた人としてとても素敵な方です。黙想会の日曜日、朝から福島神父さまはゆるしの秘蹟を受けたい人を喜んで迎え入れてくださいます。この機会をみなさん利用してください。
今年の復活祭が一人ひとりの信者のみなさん、そしてこの千葉寺教会の共同体のために、信仰の焦点、泉となりますようにお祈りいたします。
「シャローム」2008年02月号掲載