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祭壇奉仕者たちに感謝

マルコ・アントニオ・マルティネス神父


 全世界のカトリック教会で、司祭がミサを捧げるために祭壇の前に立つまえに、信徒である奉仕者たちの協力によって祭壇の準備がなされます。


 わが千葉寺小教区ではミサのために祭壇にかかわる人たちのことを祭壇奉仕者と呼んでいます。それは単に役割としてではなく、司祭と共に最もふさわしく感謝の祭儀に与かるための奉仕なのです。この祭壇の奉仕は人の目には見えない部分もあります。でもわたしは、その見えない部分のこともまた大変重要な奉仕であることを皆さんに知っていただきたいと思います。


 主日のミサにかかわる信徒のなかには、子ども、少年、お年を召された方などいろいろな人がおられます。そして次のような奉仕をしています。


 掃除:聖堂を清潔に、清々しく保ち、イエスさまを迎える場所をふさわしく整えます。


 お花:季節によって生けられる祭壇の花は、わたしたちに祭壇で行なわれる感謝の祭儀にふさわしい心を整えさせてくれます。


 香部屋:ミサで用いられる祭服、祭具、ホスチア、ぶどう酒、ろうそく、式次第(儀式書)、その他祭壇で用いられる品々の準備、片付けをしてくれます。


 洗濯物:祭壇の被い布、コルポラーレ、プリフィカトリウムなどの洗濯とアイロン掛けなど。


 侍者:司祭の傍に仕えて必要なものをすぐにとれるように心を配ります。他の奉仕と違うのはミサの間中司祭のそばに仕えることです。


 先唱者:参会者一同が司祭と共にミサにおいて心を一つに出来る(司会者)よう導きます。


 聖歌:讃美歌や演奏を通して、参会者一同が楽しく厳かくにミサに参加できるように導きます。


 更に、朗読、受付・案内などの奉仕もあります。わたしは何時も聖堂と司祭館を行き来しながらこれら祭壇奉仕者の懸命な働きと奉仕を目にしています。ですから、ごミサを捧げるたびに、祭壇奉仕者たちへの尊敬と感謝にうちに祈りをささげます。


 主日のミサの始まる10分前に祭壇奉仕者は香部屋に集まって司祭とともに心の準備として奉仕者の祈りを唱えます。この祈りは八王子教会で助祭として働いておられた福島一基助祭がお作りになったお祈りです。その祈りは次のとおりです。


《祭壇に奉仕する者の祈り》


「全能の父である神よ、これから祭壇に奉仕するわたしたちを祝福してください。過越の秘儀におけるキリストのいつくしみと愛を示す道具として、わたしたちを行動させてください。キリストとここに集まったすべての人のために奉仕するわたしたちが、聖霊の力によって聖とされ、強められますように。主イエス・キリストによって。アーメン。」

「シャローム」2008年09月号掲載

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