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司祭のお話

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平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。

マルコ・アントニオ・マルティネス神父


 復活された主イエス・キリストの身体には、手と足に釘跡の傷が残っているし、脇腹には刺し貫かれた痕ものこっています。しかしその傷痕は憎しみを表すものではありません。イエスさまは「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」といって自分を十字架につけた人たちを赦しています。このイエスさまの傷痕はイエスさまご自身の人間性と苦しみの証しなのです。この傷によって私たちは救われました。


 広島の原爆ドームと長崎の天主堂の煉瓦の壁跡は今の社会に遺された戦争の傷痕です。遺されたこれらの傷痕を見るたびに私たちは憎しみを蘇らせるのではなく、あの時の苦しみを思い多くの人々の死を悼み、このようなことが世界のどこにおいても二度と起ることのないようにキリスト者として祈らなければならない。その祈りによって私たちも「平和を実現する人」になります。


 日本における主イエス・キリストの教会は毎年8月に平和旬間を設け、日本をはじめ、全世界の平和を心を新たにして祈ります。東京大司教区では出来るだけ多くの信徒が参加できるようにと、カテドラル、多摩地区そして千葉地区の3ヶ所で平和旬間の集いと平和のミサを行います。


 今年は千葉中央宣教協力体(千葉寺、西千葉、茂原、東金)が中心となって千葉地区における平和旬間の集いを行います。そして私たちの千葉寺教会は祈りと平和ミサのメイン会場となります。千葉地区の日本人の信者たちと外国から来ている兄弟姉妹がともに一つになって8月9日(日)には「五大陸のロザリオ」を唱え、平和のミサをとおして「平和」のために祈りたいと思います。8月9日(日)はごミサの前に聖堂で五大陸のロザリオを唱えます。


 マリアさまの取次ぎを願い、各大陸のために祈るとき祭壇の後の壁にその大陸の正義と平和についての写真を写します。


 つづいて平和のミサが行われます。司式は幸田司教さまです。


 共同司式者は千葉県内の教会の司祭たちです。


 一週間前の8月2日(日)には西千葉教会において平和についての講演会が行われます。


 ぜひ、8月2日、9日の二日間は平和を実現するために心を一つにして研修、祈りの集いに参加してください。


 そしてお願いがあります。この祈りの集いを光っては消える打ち上げ花火のようなたった一日の催し物の日としないで下さい。これからの1年を平和のために祈る年とします。


 それは私たちが毎日「平和を実現する人」となるためです。

「シャローム」2009年07月号掲載

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