聖堂と司祭館の塗装
マルコ・アントニオ・マルティネス神父
「あなたがたは知らないのか。自分のからだは、神から受けて自分の内に宿っている聖霊の宮であって、あなたがたは、もはや自分自身のものではないのである。(コリント人への第一の手紙(口語訳) 6:19)」
「この主のみもとにきて、あなたがたも、それぞれ生ける石となって、霊の家に築き上げられ、聖なる祭司となって、イエス・キリストにより、神によろこばれる霊のいけにえを、ささげなさい。(ペテロの第一の手紙(口語訳) 2:5)」
教会は聖霊に満たされた共同体です。教会は人間の手で造られた建物ではありません。しかし、建物はこの共同体にとって大きな役割をもっています。コロンバン会の神父さまたちが五十年をかけてこの千葉寺に蒔いた信仰の種は私にとっては大事な財産です。この大事な種を四年間育んできました。これからも同じ愛と喜びと希望をもって大事に育て、豊かな実を結ぶよう導きたいとおもいます。
岡田大司教さまの任命によってこの千葉寺の共同体の主任司祭となってからずっと、東京大司教区の三つの優先課題――
(1)信徒の教育
(2)国人信徒の司牧
(3)心を病む人々のケア
に基づいて活動しています。とくに信徒の教育にとって典礼はとても大事なことと思います。典礼を通してこの共同体の育成につとめています。典礼の尊さを表すために聖堂内のレイアウトをいろいろ工夫しました。一番初めに手をつけたのは祭壇の天井の照明(スポットライト)です。中心である祭壇を明るくし、聖堂に集う皆さんの目がそこに集中するようにしました。つぎに、聖歌集の棚を整備し簡単に利用できるようにしました。香部屋には祭壇奉仕に必要なものだけを置くようにしました。年が経つにつれて、聖堂の壁は汚れてしまいました。先月その壁を塗装しなおし、明るくなりました。聖堂にエアコンを設置し、ホールのエアコンを取り替えました。どちらも必要なことだったと思います。司祭館の外壁は傷みがひどく防水と塗装をせざるをえませんでした。
今後に残されたのは聖堂内のベンチの補修です。今、委員長、副委員長、委員会と共に一番良い方法を検討中です。
このようなことを書いたのは私の自慢をするためではありません。委員長を始とする委員会の同意と信徒の皆さんの奉仕なくしてはできることではありません。
神様に感謝、皆様に感謝。
「シャローム」2009年10月号掲載