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助任司祭

マルコ・アントニオ・マルティネス神父

 主イエスのご復活の喜びを申し上げます。

 喜びのうちにもう一つの喜ばしい知らせがあります。それは今月からわが千葉寺教会の共同体に高木健次神父さまが助任司祭として着任されることです。岡田大司教さまの任命によって、53年間の千葉寺教会の歴史のなかで日本人の教区司祭である助任司祭は始めてのことです。


 5年前に私が岡田大司教さまの任命によってこの千葉寺教会に赴任したとき、この教会はコロンバン会の教会なのにどうしてコロンバン会の司祭ではない人が主任司祭になるのですか、今度はグァダルペ会の教会になるのですかと何人かの信者に訊かれました。このことで戸惑いを感じた信者さんが何人もいました。

 私は機会を見つけては説明を繰り返しました。コロンバン会として千葉寺教会に送る司祭がいなかったので、岡田大司教さまは私たちグァダルペ会の司祭を任命することにしたのです。千葉寺教会は東京大司教区のなかの小教区なのです。グァダルペ会は日本に自分の教会を持っていません。グァダルペ会の司祭は、教区長の任命によって宣教師として派遣された教会で司牧にあたります。

 高木神父さまはグァダルペ会の司祭ではありません。でも一緒にこの教会共同体のために喜んで働いてくださいます。


「助任司祭」にはどういう務めがあるのですか、以前千葉寺教会におられた澤田神父さまと同じ立場ですかと訊かれたことがあります。

 澤田神父さまは協力司祭として千葉寺教会にいらっしゃいましたが、直接、小教区に対して責任を負うものではありませんでした。でも助任司祭の場合は異なります。疑問に答えるために教会法典の規定を紹介します。


教会法


第545条(1) 小教区司牧が、適性に行われるために必要又は適切であると認められるときは、主任司祭に一名又は数名の助任司祭を加えることができる。その助任司祭は、主任司祭の協働者及び辛労分担者として、主任司祭と協議しあい、かつ力を合わせ、主任司祭の権威のもとに、司牧的奉仕職に助力しなければならない。


第547条 教区司教は、適切と判断する場合、主任司祭又はそのために任命される複数の小教区の主任司祭及び地区長の意見を徴したうえで、自由に助任司祭を任命する。ただし………。


第545条(2) 助任司祭は、全小教区のためか、小教区の特定の部分のためか、小教区の一定のキリスト信者の集団のためかを問わず、全司牧的奉仕職の遂行に助力するため、又は複数の小教区における一定の奉仕職に助力するため、これを任命することができる。


 詳しく知りたい方は、教会法第545条から第552条までが「助任司祭」についての規定です。参考にしてください。


 4月からは高木神父さまと相談し、出来れば近隣の小教区にも協力の手を差し延べたいとおもっています。千葉寺教会の新しいページが始まります。
尊敬と感謝のうちに高木神父さまをお迎えしましょう。


 神に感謝。

「シャローム」2010年04月号掲載

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