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クリスマスとお正月

マルコ・アントニオ・マルティネス神父

 12月26日のお昼に町内会の斑長さんからお正月の小さなポスターをいただきました。これにはお正月の門松の絵が印刷されています。この小さなポスターはクリスマスの雰囲気は終りましたというよという意味だとわかりました。


 クリスマスが終ると直ぐにお正月の準備が始まります。商店街やデパート、ケーキ屋さんは徹夜でクリスマスの飾りを片付けて26日からは音楽も飾りもお正月用のものになりました。「早く来い来い、お正月」。

 千葉寺教会の外の飾りは1月6日のご公現祭まで残しておきたいのです。でもこの教会の信徒から、そして前に働いていた教会の信徒からも、クリスマスの飾りは早く片付けた方が良いといわれます。日本の習慣では一つのお祭りが終ったら直ぐに次のことを考えなければいけないと(お雛さまは早く片付けないと、女の子はお嫁に行くのが遅れると?)。

 クリスマスの飾りを片付けないとお正月が来ない?


 カトリック教会はそれぞれの国のしきたりと伝統を大事にしています。

 クリスマスの飾りは片付けても良いのですが、そのクリスマスの喜び、光と希望をいつまでも心に輝かせていなければなりません。

 幸田補佐司教さまは自分の司教職のモットーにクリスマスのイメージを現しています。司教さまのことばによれば「毎日がクリスマス」なのです。確かにそうです。

 イエスさまのことばがあります。「わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである(マタイによる福音書(口語訳) 28:20)」、と。

 主イエスさまは毎日私たちの心に新たにお生まれになるのです。ですから、毎日をご降誕祭の喜びのなかで生きていくのです。


 クリスマスの光、希望と喜びが2011年をとおして皆さんのこころの中にありますように。そしてどんなことがあっても、その喜びをなくさないように、消さないようにお祈りいたします。


「永遠の父よ、みことばは人となり、世界に光があたえられました。信じる者の心に注がれたキリストの光が、日々の生活に輝くものとなりますように。聖霊の交わりの中で、あなたとともに世々に生き、支配しておられる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。」(主の降誕・集会祈願)


 新年明けましておめでとうございます。


「シャローム」2011年01月号掲載

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