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一つとなるために

マルコ・アントニオ・マルティネス神父


「聖なる父よ、わたしに賜わった御名によって彼らを守って下さい。それはわたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。(ヨハネによる福音書(口語訳) 17:11)」


 昨年の11月11日岡田大司教さまからカトリック千葉中央宣教協力体の各聖堂共同体にメッセージが届きました。そのメッセージで大司教さまは現在の東京教区の状況を説明し、そしてこの四つの聖堂共同体が一つになるためにどんな方法があるのか皆でじゅうぶんに話し合って、今年の11月末までに報告するように求めておられます。


 そこで、私たちはこの司教さまの希望にそうことができるように、私たちの知恵を出し合うために、先月1月15日西千葉教会に各共同体の代表が集まって、“鎌取プロジェクト”委員会を発足させました。この委員会の仕事は各共同体の意見を整理して大司教さまへ届けることです。そのためにこのプロジェクト委員会は、テーマとして、イエスさまの次の言葉を選びました。


「聖なる父よ、わたしに賜わった御名によって彼らを守って下さい。それはわたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。(ヨハネによる福音書(口語訳) 17:11)」


 この言葉は最後の晩餐のとき弟子たちから離れるときが来て、主イエス・キリストが御父に捧げられた祈りの中のことばです。いま、千葉中央宣教協力体にとって、このイエスさまの言葉は特別な響きをもっています。岡田大司教さまをとおして主イエス・キリストは私たちが一つになるようにと招いておられるからです。


 千葉県におけるカトリック教会には、これまでこのようなことはありませんでした。船橋にあった教会が習志野に引っ越したケースはありますが、今回の場合は一つの教会が場所を移転するのとは違います。四つの聖堂共同体の信徒の皆さんが力を合わせて、主イエス・キリストから託された使命をより良く生かすための新しい共同体になることです。


 このプロジェクトは私たちの力だけではとても出来ないことです。でもイエスさまの約束があります。「わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。(マタイによる福音書(口語訳) 28:20)」。イエスさまはご聖体の秘跡をとおして一人ひとりの信徒の心におられます。このご聖体の秘跡で私たちは一つになります。


 聖霊の導きにより、この“鎌取プロジェクト“をとおして、千葉中央宣教協力体の地域における主イエス・キリストの教会が“世の光”となることができるように祈りましょう。


「シャローム」2012年03月号掲載

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