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堅信式のごミサ

マルコ・アントニオ・マルティネス神父


「わたしたちに賜わっている聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからである。(ローマ人への手紙(口語訳) 5:5)」


 復活祭の50日後にある聖霊降臨の主日は、全世界のカトリック教会にとって、一番大切な祭日です。

 そして、堅信式のミサは、各小教区のための、聖霊の大きな祭日と言えます。


 きたる9月30日に、私たちの千葉寺教会で、千葉中央宣教協力体を構成する、西千葉、茂原、東金、千葉寺の四教会合同の堅信式のごミサが行われます。

 この堅信式のごミサのために、千葉寺教会では実行委員会をつくりました。侍者、聖歌、祭壇、勉強、それぞれの担当者は、心を尽くして細かく準備しています。このごミサに参加するすべての信者に、聖霊の七つの恵みがいただけるように、と。

 洗礼の時、そして堅信の時に、神様からいただいている聖霊が、私たちの心には宿っています。しかし、日常生活の煩わしさなどで、その聖霊の力と光を忘れてしまうこともあるでしょう。


 今度の堅信式のごミサは、一人ひとりの信徒が、聖霊との関わりを深める大きな機会です。


「あなたがたもまた、キリストにあって、真理の言葉、すなわち、あなたがたの救の福音を聞き、また、彼を信じた結果、約束された聖霊の証印をおされたのである。(エペソ人への手紙(口語訳) 1:13)」


 千葉寺教会の信徒の皆さん、今月中に毎日、何回も心の中で、次の祈りを唱えてください。


「聖霊、こころにいま来てください。聖霊、こころを燃やしてください。聖霊、聖霊、いまあふれでよ。聖霊、聖霊、つかわしてください。」


 最後に、ごミサの典礼の尊さを理解できるように、第二バチカン公会議で発布された典礼憲章の10番をここに記しますので、ゆっくり読んでみてください。これについては、また改めてお話しします。

 典礼は教会の活動が目指す頂点であり、同時に教会のあらゆる力が流れ出る泉である。事実、使徒的な働きは、すべての人が信仰と洗礼によって神の子となり、一つに集まって教会の中で神をたたえ、犠牲にあずかって主の晩さんを食するようになることを目標としているからである。

 他方、典礼自身は、「復活の諸秘跡」に満たされた信者が、「愛によって一つの心に結ばれる」よう励まし、「信仰によって知ったことを、生活において保つ」よう祈る。また、聖体祭儀によって行なわれる主と人々との契約の更新は、信者をキリストの迫る愛にかりたてて燃やすのである。

 したがって、あたかも泉からのように、典礼、おもに聖体祭儀から、われわれに恩恵が注がれ、キリストにおける人間の聖化と、神の栄光が最も効果的に得られる。教会の他のすべての働きは、その目的として、神の栄光を目指している。(典礼憲章10)


「シャローム」2012年09月号掲載

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